「馬油(バーユ)」とは

人の皮脂に近い天然オイル

「馬油(バーユ)」とは、その名の通り馬の脂肪を原料とした、動物性の天然オイル。成分が人間の皮脂にとても近く、肌にしっとり馴染み、浸透しやすいのが特徴です。

乾燥肌・敏感肌の方のスキンケアに

保湿力が非常に高く、肌への刺激が少ないため、現在では、乾燥肌や敏感肌など肌トラブルにお悩みの方のスキンケアとしても愛用されています。

民間薬として古くから活用

ルーツは中国。約4000年前の騎馬民族の時代から、傷の治療などに使われていたもので、日本では奈良時代に伝わったと言われています。戦国時代の武士たちが、傷の薬として使用し、やがて庶民の間でもやけどや切り傷、皮膚疾患などの万能薬として使われるようになりました。

いただいた命を大切に使い切る文化

食用馬の副産物である脂肪に付加価値をつけ、活かすことのできる馬油。「もったいない」という言葉が世界で注目されたことがありますが、「いただいた命を無駄なく最後まで大切に使いきる」という古くからの知恵は、SDGs(持続可能な開発目標)にも寄与する日本の伝統文化です。

「こうね馬油」とは?

わずか数キロの希少部位

馬油の中でも、たてがみの下の部分(こうね)の油脂のみを精製したものが「こうね馬油」です。一般的に馬油は、馬一頭(約1,000kg)より、お腹まわりを中心に約200kgの原料が得られると言われますが、「こうね馬油」は、わずか数キロしか得られない希少な部位。「タテガミこうね」として食するのもこの部分です。

浸透力が高くにおいも気にならない

一般の馬油は融点が27~28℃とされるのに対し、こうね馬油は融点が約20℃と低いため、人の体温でさっと溶けてオイル状になります。

一般的な馬油よりさらに浸透力が高いのでべたつきが気にならず、肌にスッと馴染むのが特徴。においもほとんど気になりません。

保湿力と皮脂汚れ落ち

角質層に馴染み、水分をしっかり受け止めてキープする力が高いので、保湿力は抜群。

毛穴に詰まった皮脂汚れを落とす力に優れているのも特徴です。